ブログ再開

ここ10日間ほどブログをお休みしていた。たった10日なのにそれまでの更新頻度が高かったので、幾つかの方面から突っ込みを頂く。それよりプライオリティの高いものに追われていたということもあったんだけど、他にもいろいろあって。

人と深い話をするとき、その人をちゃんと知ろうとするとき、無意識のうちに何らかのメトリックで相手を評価しようとする癖がついている。投げかける質問の一つとして、「メンターと呼べる人はいるか?」というものがある。交友関係でその人がどんな人か分かると言われるが、この質問はそれよりもっと本質的なところかなあと思う。メンターという言葉は、人それぞれ定義は違うので、大概はその定義から入るわけだが、そもそもそんなこと意識したことがない人も結構いる。僕の意見をごく簡単にまとめると:

「メンターとはその人の価値観、生き方、意思決定に大きな影響を与えてくれる身近な人。その人は自分の個性や心理を自分以上に理解してくれていて、利害関係者でいながらその利害超えた信頼関係の下で考えてくれるので、アドバイスは示唆に富み的確なことが多い。自分にとってメンターという人がいるかいないか、その人がどれだけ優れた人かで自分の成長のベクトルやスピードは大きく変わってくる。だから、メンターは絶対必要。そして可能であればそれぞれの分野や環境に応じて複数人いたほうがいい。」

というもの。教育者としての大学教授や広い世代に渡るクラスメートなどと付き合っていると、殊にそう感じる。メンターは、自分が憧れを抱くような何らかのスペシャリティを持っている人が多いのだが、年上であるとか地位が高い人であるとかは必要条件でない。ジェダイはそのパダワンから学ぶことも多いんだ。

そして、どんなに歳をとってもどんなに経験を積んで立場が大きくなったとしても(そうなったからこそ)、メンターと呼べる人はいつも傍に(物理的に傍ではなくて)おいておきたいと思う。自分が迷ったとき、自分が傲慢になったとき、自分がリスクを省みないで暴走しそうなとき、自分が分岐点に立って意思決定するとき、そんな時にメンターのアドバイスとその存在そのものに感謝することが今まで沢山あったし、きっとこれからもあるんだろう。


というわけで、お休み中心配してくれた皆さん、どうもありがとう。今後も普通に頑張って更新していきます。