本屋にて思う

用事と用事の合間に、久々に本屋に行ってみる。いや、半年ぶりくらいじゃないだろうか。なんせ、大学の図書館、生協ルネ、Amazon、この3つで事足りるので、普通の本屋さんに行くことはほとんどなくなっている。買うまでもない本は、図書館で借りる(一応は日本の最高学府の一つだけあって、蔵書数はそれなりにすごい。606万冊だって。約860万冊国会図書館と比較しても、なかなかのもんだということが分かる)。買う場合は、基本ルネで。10% offになるので、Amazonの綺麗めの中古本と比べて安ければ、ここで買う。直接出向かなくてもオンラインで、在庫確認や取り寄せができるので便利。

と話は逸れたが、久々に家の近くの本屋に行って、驚いたのが、いわゆるMBA系のビジネス書がずらりと並んでいたということ。確かにオフィス街だし、半径3km圏内に大学のビジネススクールが3つあるのだけれども、それを差し引いても数が凄い。「コトラーマーケティングなんちゃら」とか、「超MBA 実践M&A」とか、「ポーターの競争の戦略が分かる本」だの。それ系の本が棚を5m程使って並んでたりする。しかし、こんなにいろんなビジネス書が並んでて、みんなどのような基準で選ぶのだろうか。もちろん、アマゾンやブログでの書評も参考にする思うけど、自分の経験からすると結構失敗したりする。レストランの口コミサイトもそうだけど、本においても、他人と自分の嗜好を上手くマッチングさせる仕組みは、まだまだ不十分だ。しかも平積みされてるのは、題名を見るだけで著者と出版社が軽薄なやつらだと分ってしまうものばかり。死んでも手を出したくない。20分ほどいたのだが、手にとって立ち読みしてたのは、ミンツバーグの本だけ(笑)。

というわけで、感じたことは三つ。

  • 一つ目は、多くの社会人にとって、ビジネススクールでやっている内容は、仕事を上手くこなし自分を啓発する上で大きな興味対象になっていて、その裾野が広がりつつあるんじゃないかということ(だが、それならいっそのことビジネススクールに通ってしまうというオプションもあるのだが、なかなかそうは行かないのだろう)。
  • 二つ目は、これだけ興味があるのであれば、自分が書いている(書こうとしている)このブログの内容ってのは、それなりに社会的に意義のあるものになりうるじゃないかというぼんやりとした確信美しい形容矛盾だ!)を得たということ。
  • 三つ目は、やっぱり大学院に行っていろいろ勉強していると、本を選ぶ目というのが、洗練されるということ(読みたい本は無限にある一方、時間は有限。今何を読むか、かなり戦略的になる)。この本を選ぶ力、忙しいビジネスマンにとって必須の能力なんじゃないだろうか?

といっても、書評は積極的に書きません。僕とあなたは違う人間だし、あなたのことを知らないから。でも、どうやって、本を選ぶ力を養うべきかについては書くかも。


参考エントリ:図書感は図書館で磨かれる -- 404 Blog Not Found