ブログを書く理由:その2

前回に続いて、ブログを書く理由について。2つ目の理由としては、ネット・リアル問わずまだ見ぬ人や社会との新しいリレーションを張れることだ。

実例を示したいとネットで検索してたら、ちょっとびっくり。こんなん見つけた。

特に、ビジネスマンの働き方と組織の関係の変化は、Web2.0をベースとしたウェブの変化と重なる。「フラット化する社会」では、ミドルクラスの人材について「自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人」になる必要があるとしている。


昨年2月、ブログでサン・マイクロシステムズの社員によるブレストの内容として紹介された「社員2.0」という考え方も示唆に富む。従来型の社員との比較で、例えば「(社員 1.0)会社はヒエラルキーで、経営者が戦略を作ってくれると思っている→(社員2.0)カイシャは基本的にはボトムアップで成り立っていると思っている」「(社員1.0)自分の評価や給料が低いと愚痴る→(社員2.0)自分のキャリアは自分で切り開く」「(社員1.0)目はいつも中しか見ていない→ (社員2.0)目はいつも外を向いている」などが例示されている。中には「(社員1.0)゛参加の時代″と言っている本人が、その本質をわかっていない」という笑えない指摘もある。


「2.0的働き方」を体感してみよう・日本のWeb2.0(後編) -- ガ島流ネット社会学

社員 1.0 / 2.0 とは、前の会社で書いていたブログの確信犯的ネタの一つ。書いた当時はこんなんこんなんでパロディに対するパロディネタもありそれなりに反響があった。ネットの波及効果に自分でも驚いたことをよく覚えているが、一年以上経った今でもこのような引用のされ方をされるのは正直うれし恥ずかし朝帰り。フリードマンの後に僕ですか。ネタとしか思えない。というわけで、ガ島通信にトラックバックを張ってみる、テスト。(とやってみたが、なぜか上手くいかない。)

これらはネット上の話で、実際に藤代さんや子飼さんとは会ったこともないが、一方リアルでもいろいろ起きてくる。例えば、初めて会う人と名刺交換をした時に、「ブログ読んでます。ファンです。」とか言われて、こっ恥ずかしい思いをするのだが(当然相手はむさ苦しいアキバ系エンジニアだったりする)、そういう人とは初対面でもお互い親近感を覚えてすぐ仲良くなれる。というのは、その人は会う前から自分のことを友達のようによく知ってるから。これは梅田望夫も「ウェブ進化論」の中で言ってたっけか。

そんな効果で、相手がナントカ事業部長なぞだったりした日にゃ、その後の商談がかなり円滑に進んだという経験がある。こういうのが当たり前のように起きてくると、世の中に対する接し方は大きく変わってくる。そう、毎日が(脳内)イノベーションなのである。

というわけで、過去の成功体験(?)に囚われているのは、2.0的でないと一年前の自分に言われそうだが、まあ、同じようにここでも書き続けることで、こういうことが確実に起きると信じている(もちろん内容があればの話だけど)。そして、このような刺激は僕にとって生きていく上でとても重要だったりする。中期目標としては、この社員 2.0に対するブックマーク数を越えるようなエントリを書くことか(笑)。もっと言ってしまえば、インターネットの歴史に残るような普遍的なエントリ(=ネタ)を書きたいと切に妄想したりしている。僕は、お金や地位、権力などの欲求はそれほど無いが、自分の考えなんかをオープンにすることで、みんなに知って欲しいという有名欲みたいのは人より強いんだと思う(別にTVに出たいとかそういうのではなく)。

とつらつらと書いてるが、こればっかりは体験してもらわないと分からないだろう。一方、そもそもネット上で私的な部分や実名を公開すること自体非常に抵抗を持つ人たちがたくさんいるということを大学に来てから悟ったし(それが普通だけど)、ネット上のリレーションというとMixiのようなウェットなつながりを皆連想する。当然だが価値観のギャップは大きいのであるが、これからの時代もっと個人が組織や社会の中でエンパワーメントされていく方向に急速に向かっているを、ブログを書くことを通じて実感している。

あとは、ぶっちゃけ学生を普通にやっていると社会との接点が結構希薄になるから。社会から認められることが少なくなるのは、とても寂しいものなのである。つまり、マズローの5段階欲求の4番目を満たすためね。


話は変わるが、前回書いたように来週からここでPodcastを配信することにした。

とりあえず、手持ちのICレコーダー、Audacityという編集ソフト、そしてここらへんからBGM拾ってやってみる(何かベターなソリューションがあれば教えてください)。内容は前にもちょこっと書いたように、クラスメートをはじめとしたビジネススクール関係者へのインタビュー。どうなるか、我ながら見ものだ。