MBAの就職(したい)先ランキング
Fortuneが実施しているUSのビジネススクールの学生が就職したい会社ランキング2007。
- McKinsey & Company
- Goldman Sachs
- Bain & Company
- Boston Consulting Group
- Apple
- Microsoft
- General Electric
- Nike
- Bank of America
今年はGoogleがMckinseyを大きく引き離して1位になったようで。GoogleはもはやGeekだけでなくSuitにとっても一番の憧れの的なのである。傾向としては、IT系の有名どころの多くがランクを上げている。Google、Apple 以外にもMS、Yahoo!なんかも上げており、いわゆる2.0バブルが影響しているのだろうか。ただ全体的に受ける印象としては、なんというか普通だなぁっと。そろそろInfosysやSamsungのようなグローバル企業が出てきたりしてもいいと思う。また、KKRやらカーライルなどのPEファームや、セコイア、クライナー・パーキンスなどのVCの有名どころがランク外なのは、やはり依然超狭き門だからだろうか。普通でつまらんと言ったら、MBAホルダーの友人から、「こういうの、普通だから面白いんじゃない? 結局MBAなんてのはそんなものでしょ。」という的確で冷めた突っ込みをもらう。確かにね。
よく「MBAは様々なバックグラウンドを持った人が集まってきて、多様性があってすごい!」などと入ったときはみんなそう言うわけだが、出口はエスタブリッシュされた高サラリーの会社ばかり。本当の意味でのダイバーシティはあるのかないのか、ちょっと疑問。まあ、そんなものなのだ。そもそもMBAが欲しいという人の多くは、ブランドやステータス好きってものあるだろうしね。(余談だけど、ウチのクラスの若いもんの進路が金融機関に集中しつつあり、これに対してもちょっとクリティカルにならざるを得ない。)
行きたい会社をリストから5社選ぶというアンケート方式のようなので、回答するほうはあまり深く考えずに選択するのだろう。なので、有名な会社が上位に来るのは当たり前か。
ただ、傾向としてちょっと興味深かったのは、Industry(Sector)ごとの志望率のところ。06年に比べて今年は、Majorなセクター(経営コンサル、金融サービス、消費財、投資銀行、VC)の割合が軒並み下がっている。女性のほうは、Non-profitの率が上昇してたりする。あくまでも"希望"だし、前年との比較だけではなんとも言えないが、それなりに色んな分野に散っているという傾向が見て取れる。
セクターが広がっているというだけでなく、無名のベンチャーに行く人(を作る人)も最近はまた増えてそう。あと、MBAだけでは足りなくてDBAなどに進む人も多そうな気がする。
以上、国内のビジネススクール生風情が興味本位でつらつらと所感を書いたわけであるが、実際のところは知る由もない。実情を知る方の突っ込みを待ってたりする。